ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第69話 猿真似の交渉

Reg「やるべき事?」「ああ!」 ルギは元気に頷く。「この本を読んでちょっと分かりかけてたんだけど……これに触ってみたら変な声が聞こえてさ。その声のおかげで、ブレイジアの魔術を防ぐ方法が完全に分かったんだ!」 ルギは拳をグッと握る。「これ」、とは…

冒険者達の記録書 第68話 博物館

Reg 次の朝。朝食を終えた俺達は、それぞれ外に出る支度をしていた。「レグ。レグも準備できたのか?」 テノールがとてとてと歩いてくる。姿を隠すためだろうか、彼女は黒い外套を身に付け、化粧もしていた。 傷付いた真っ白な肌はペールオレンジの化粧で綺…

冒険者達の記録書 第67話 2人の男の夜

Reg「来たわね」 夕食が終わった後。レージェの部屋に来ると、レージェはもちろん、ローディンもいた。彼は銀髪に紫の目、そして本来よりも男性的な顔立ちに姿を変えていた。「なんです、我々をこんなところに呼び出して?」 ふぁあ、とローディンは欠伸をす…

冒険者達の記録書 第66話 交流

Reg それから、俺達は情報を交換した。俺はヘラーノと戦ったこと、ルギはメリーサやニュンフェ、トイフェルのことを話した。レージェからは俺達がいない間のメディスの様子を、ミクからはメリーサがここに来たことを聞いた。「ミク達がいた部屋に来たのか?…

冒険者達の記録書 第65話 再会

Reg やっとメディスに着いた。なんとなく、町の人が前より少ない気がする。不穏な空気が漂っている気がする。間違いない、メリーサがここに来たのだ。だとしたら、テノールはもうとっくに……。いや、不安になってはいけない。とにかく城へ急ごう。 メディスの…

『A』 第13話 復帰

Alva 料理を机に並べ、席に着く。3人で朝ご飯を食べるのは久しぶりだ。「今日からディーは仕事だったか。」「うん!ゼノンと一緒にあのストレンの事件の調査をするんだ!」 ディーは私に眩しい笑顔を向ける。「アルバも行く?街の中を歩いて色々見れば、もし…

『A』 第12話 夢の中の話?

D 結局、夕べはあまり眠れなかった。下に降りるとアルバが朝食を作っていた。「おはよう、アルバ。」「おはよう。今日はずいぶんと早起きだな。」 ふと、アルバの手を見る。指はちゃんとある。「あ、指……」「まだそんなこと言ってるのか。」 アルバはいつも…

冒険者達の記録書 第64話 祝福の子

Reg 「祝福の子?」 俺がそう聞き返すと、ヘラーノは頷いた。「祝福の子」。人間の両親の間に生まれたニュンフェ族の子どものことか。 「ローディンの両親はどちらもトイフェルだったが、その間に生まれたアイツはニュンフェだったんだ。……アイツの目は父親…

『A』 第11話 質問

Neal 「おかえり。」 家に帰ると、アルバが迎えてくれた。「すまない、今日も帰って来ないと思って……。今からご飯作るから、待っててくれないか?」「ああ、悪いな。」 今日の夕飯は卵とチーズのパスタだった。「貧相なものですまない。今日はあまり買い物も…

『A』 第10話 報告

Neal 茶色い髭を生やした騎士のオッサンに連れて行かれた先は、変わり果てた居住区だった。巨大なストレンがここに現れて、暴れていたそうだ。暴れていたストレンはどこへ行った、と、茶色い髭の騎士のオッサン……ドーバッツァ団長に訊ねると、そいつはもう死…

『A 』 第9話 右腕の傷

Alva「誰かいるか?」 次の朝。掃除をしていると鎧の男が訪ねてきた。この声はゼノンだ。「ゼノン、おはよう。悪いが今ここには私しかいないんだ。」「そうか、やはり……」 ゼノンはううむと唸る。兜で見えないが、間違いなく眉間の皺が増えているだろう。「…

冒険者達の記録書 第63話 回復

Reg「……」 目を開けると、先程のようにヘラーノが倒れていた。イモムシや薔薇は消えていて、代わりに金の粒のようなものが俺たちの体にまとわりついていた。「あー。レグ、起きちゃったか」 ルギは俺を見下ろしていた。俺はばっと起き上がった。「ルギ!怪我…

『A』 第8話 報告、帰宅

Neal だいたいあの犬どもは片付けた。今、オレは逃げた犬のあとを追っている。しばらくおいかけっこを続けていると、洞窟にたどり着いた。「ここが奴らの巣か?」 後からついてきたゼノンたちは興味深そうに眺めている「これだけ広いと駆除も捕獲も大変だろ…

冒険者達の記録書 第62話 メディス城にて

Miku「……」 テノールもローディンも、暗い顔をしている。こんな時こそわたしがしっかりしなきゃ。「テノール、ローディン。お茶かコーヒーはいかが?」「いらない」「結構です」 すぐに断られた。ちょっと悲しい。「……」 ローディンは不安げに窓を見ている。…

冒険者達の記録書 第61話 炎と剣

Reg 剣を握り、ヘラーノの腕を狙って飛びかかる。ヘラーノは鎖を火の玉と共に飛ばしてきた。火の玉が周りの茨に燃え移る。こんな狭い所で火なんざ使ったら、俺達2人とも焼け死んじまう。「……ゥ……ガァァ……」 ヘラーノは獣のような声をあげ、火を撒き散らす。…

冒険者達の記録書 第60話 アレンとルギとメリーサと

Rugi「アレン・ルデューク。知らないとは言わせませんわよ。アレン様は世界的に有名な錬金術士でしたの。……アレン・ルデュークは大昔の人物だ。オレとどんな関係があるんだ、ですって?あはは!本当に何もかも忘れてしまっているんですのね!ええ、その通り…

『A』 第7話 ザラザラ肌のストレン

Alva ニール達の家から少し離れた住宅地。そこには大きな人がいた。……いや、「人っぽい何か」だ。黒く無機質な目に、砂を固めたようなザラザラ肌。ぼこぼこに膨れ上がった腕と脚で建物を潰している。これがストレンか……。 道は血や瓦礫や怪我人で埋め尽くさ…

『A』 第6話 ストレン探索

D 「確かに『巣があるかも』とは言ったが、どこにあるかは全く分からないんだよね……。」 「全くってワケでもないぜ。」 ニールはこの町の地図を広げて、ペンで丸を書く。 「ここらへんでストレンがよく出没している。この周辺に巣がありそうだな。それっぽい…

冒険者達の記録書 第59話 上れ

Reg 階段を上ると、部屋のその中心で立っている「何か」がいた。それは人の形をしていて、黒いもやのようなものがまとわりついていた。その隙間からは赤い服のようなものが見える。 「……ウウ、グ……」 それは俺達に向かって腕を伸ばした。腕から長い鎖のよう…

『A』 第5話 ゼノン

Alva 次の朝。背中の包帯を外し、この部屋にあった姿見で傷を見る。怪我をしてから2日しか経っていないのに、傷は完全にふさがり、黒い痕を残すだけだった。一応、新しい包帯をきつく巻く。 「……どっちにしようか」 緑のワンピースと白いシャツ。少し迷った…

冒険者達の記録書 第58話 黒い塔と「彼」の部屋

Reg 俺達は黒い塔の前にいる。岩のようにごつごつした、高い塔。扉を開けて、中に入る。 中は広かった。広い空間に、階段があるだけ。上ってもまた同じような空間が広がっていた。上っても上っても、また同じ。 「ローディンから聞いた通りだな……。」 ローデ…

冒険者達の記録書 第57話 黒い霧

Reg また、ここに戻ってきた。目の前には以前と同じ霧が広がっている。 「あそこにメリーサが……」 ルギは腕輪をぎゅっと握る。 「レグ!早く行こう!」 その表情からは、いつものような気楽さは感じられなかった。 視界は霧の黒で覆われている。霧は前より濃…

『A』 第4話 雑貨屋「マクベイン」

Neal 「よお、アーカー。」 「いらっしゃい」 茶髪のひっつめ頭の女性は無愛想な返事をする。彼女はアーカー・マクベイン。この店『マクベイン』の店主で、昔から色々と世話を焼いてくれた人だ。 「その子は?新入りかい?」 「ちょっと違うかな……。アルバっ…

冒険者達の記録書 第56話 作戦会議

Tenore レグに言われて、ローディンがいる部屋に来た。 「悪いな、急に集まってもらって。」 「何かあったの?」 「ああ、ちょっと予定変更をしたくてな。……テノール。お前が狙われていることが分かった。」 「え?」 私が?どういうことなのか? 「コイツか…

冒険者達の記録書 第55話 再び調査へ?

Miku 「ローディン、起きてる?」 次の朝。ローディンがいる部屋の前。わたしは扉をノックする。 「はい。どうぞ。」 鍵が開く音がした。入るとローディンがベッドに座っていた。 「えっ?えっ?鍵どうやって開けたの??」 「ふふ、秘密です」 その反応を待…

冒険者達の記録書 第54話 信じない

Reg 「……というわけなんだ。悪いな、調査を中断して」 「構わないわ。」 ここはレージェがいる城。俺達は一旦戻り、ローディンを休ませた。 「どんな時でも怪我人や病人がいたら助けなくちゃね。ミク、だったかしら。あの子の手当ての腕も大したものだわ。テ…

冒険者達の記録書 第53話 名前

Reg 「ローディン・ベルフィスはペンネーム。本名は……テノール・リーディット。」 それを言った瞬間、周囲が静まる。 「……ははははっ!」 沈黙を破ったのは、ローディンの笑い声だった。 「私の本名はテノール・リーディット……ええ、その通りですとも。……貴…

冒険者達の記録書 第52話 何とでもいいなさい

Miku 「よし」 ローディンの手当てが終わった。足とお腹だけじゃなくて、腕や肩にも火傷や傷があった。すごく痛いはずなのに、ローディンは「何ともない」とでも言うように冷静にわたしたちを眺めていた。これ、なんか見たことあるなあ。 「まずはお礼を言わ…

『A』第3話 騎士達の朝

D いつものように起きて、下に降りる。今日はなんだか美味しそうな匂いがするな。そう思ってドアを開けると、アルバがいた。 「ディー、おはよう」 「アルバ!?怪我は大丈夫なの!?」 「だいぶ治った。心配するな。」 アルバは緑色の目を細めて笑う。長く…

冒険者達の記録書 第51話 予想外な怪我人

Reg ここはメイル高原。目の前には巨大な黒い霧の塊が広がっていて、その中心に高く黒い塔が建っている。これがレージェが言っていた霧と塔か。村を飲み込み、入った者は行方不明になったという、あの……。 「えいっ」 ルギは腕を突きだす。腕輪の石が光り、…

冒険者達の記録書 第50話 仇は誰だ

Roadin 「おい、起きやがれテノール!」 その声で目が覚めた。ヘラーノが私の肩を揺さぶっていたようだ。 「ヘラー、ノ……?」 「大丈夫かよテノ……や、ローディン。」 頭が痛い。吐き気がする。 「相当やべぇもん見ちまったんだな。ちょっと休め。こんな硬い…

冒険者達の記録書 第49話 テレジア・リーディット

※今回はグロテスクな表現が含まれております。 R■adi■ 『……ぐすっ、兄様ぁ……暗いよ……』 赤毛の女の子が……テレジアが泣いている。「私」はテレジアに手を差しのべる。 『……兄様?』 『ちがう。』 口が勝手に動く。これは15番の記憶。私はあの女の五感や思考を…

冒険者達の記録書 第48話 出発

Reg 部屋を出る。その先の廊下には、テノールとルギ、ミクが立っていた。 「あ、レグ!話終わったのか!早く行こうぜ!」 ルギはこちらに駆け寄ってくる。そちらも準備は済んだのだろう。待ちきれないようだ。 「何、話してたのか?」 テノールに尋ねられ、…

冒険者達の記録書 Zolias 1人きりの屋敷へ

Zolias 数日前、ギーバの領主の兄……つまりレグとその仲間がメディステールへと向かったと聞いた。レグの話が正しければ、今あの屋敷にいるのはロンド1人のはずだ。さすがにそれは危ないだろうと、自分はギーバへと向かった。 ギーバの町で、妙な噂を聞いた…

冒険者達の記録書 第47話『テノール・リーディット』

Reg 朝食を済ませた後、俺はレージェの部屋に行った。 「約束、本当に守ってくれるんだな。」 「当たり前よ。」 昨日、俺はレージェに事情を話した後、言った。「テノールを捕まえないでくれ」と。レージェはそれに対して条件があると言った。勝負をして、俺…

冒険者達の記録書 第46話 一緒に

Tenore ノックの音で目が覚める。もう辺りは明るくなっている。 「テノール、起きたか?」 レグの声。 「今、起きた。」 「そうか。……今からルギとミクを起こしに行くんだ。一緒に行くか?」 「……行く」 ドアを開ける。レグは私を見て「おはよう」と言ってく…

冒険者達の記録書 第45話 苦しい

Miku 「……テノール、どうしたの?」 「……ミクとルギに、話さなきゃだめなの。レグはもう、知ってると思うけど。」 テノールの声も手も震えている。 「あのことか……。無理はするんじゃないぞ」 テノールは頷いた。 「……私は、『悪魔狩り』のせいで……もしかし…

冒険者達の記録書 第44話 メディステール

Miku 門の内側へ一歩踏み出せば、そこはもう異世界。磨かれたような、ピカピカの建物。大きな宝石が付いたオブジェが至るところに並んでいる。 ここはメディステールの城下町、メディエ。街の人達は皆美人で、女の人は肩や胸が露出したセクシーな服を着てい…

冒険者達の記録書 第43話 洞窟の出口へ

Tenore あまり眠れなかった。少し寝て、起きてを繰り返していた。気持ち悪くて、頭が痛くて……変な感じ。 「大丈夫か?」 「……だいじょうぶ……」 レグは、ずっと私の手を握っててくれた。時々、頭も撫でてくれた。 「もうそろそろ出発するか。」 おいお前ら起…

『A』 第2話 騎士団の二人

Alva ディーは部屋から出ていった。私に紹介したい人がいるのだそうだ。着替えはベッドの横に置いてあるとディーは言っていたので、探してみるとそれらしい服をみつけた。 「……これか」 あの時私が着ていた服は駄目になってしまったのだろう。ここに置かれて…

新シリーズに手を出してしまった

新シリーズです。ジャンルは冒険記録と同じファンタジーになると思います。『A』は仮タイトルです。いつまで続くかどうかは分かりませんが、最悪この1話で終わってしまうかもしれませんが……頑張ります( ・`д・´)

『A』 第1話 どうやら私は記憶をなくしたようだ

……気がつくと、私は倒れていた。 「ねえ!キミ!大丈夫!?」 目を開けると、黄色が見えた。金髪に黄色の目の少年が、私の目の前にいた。 「あっ!起きた!」 腹が痛い。背中も。大きな傷ができているのだろう。全身にも、それほど大きくはないがたくさん傷…

改名しました!

Ivyに名前を変更しました。読み方はアイヴィでもアイビーでもイヴィーでもアイブイワイでも構いません。ですができればアイビーと読んでいただきたい……(^^) これからもよろしくお願いいたします。

Twitterの診断メーカーのやつ

[レグテノの場合] 君の名を呼んでみた。君のその名前が好きだ。用もないのに口にして響きを楽しむ。放ったらかしで不満げな当人のご機嫌とりはもう少しだけ、後で。 https://t.co/5dq9KdEZnILeg 「テノール」 名前を呼ぶと、彼女は視線を窓から俺に移す。 「…

冒険者達の記録書 第42話 恐怖

Reg ドシン……ドシン…… でかい岩が落ちたような音がする。その音の間隔はゆっくりだが、だんだんこちらに近付いてくる。 ランタンの灯りを消し、まだ眠っているルギ達を壁の近くに運ぶ。 「……ん……、どうした、のか?」 テノールは目を開ける。俺はそっと耳打…

冒険者達の記録書 第41話 グレメド洞窟

Reg ここから、この前行った洞窟がある方向に進むと、大きな山がある。山の中には、「グレメド洞窟」と呼ばれる、長い洞窟がある。そこを抜け、その先の草原を抜けるとメディステールに着く。 「この洞窟からメディステールに行けるんだっけ?暗いなあ……。」…

冒険者達の記録書 第40話 行ってきます

Reg 「みんな揃ったね。」 ロンドが言う。 「もう一度目的を確認するね。メディステールに現れた黒い塔の調査。それと、ルギの記憶を取り戻すための手掛かりを探す。」 「黒い塔の調査はメディステールの政府と協力する事になるだろう。その為にもメディステ…

冒険者達の記録書 第39話 幸せって言ってくれたの

Miku テノールから「メディステールに行く」と聞いた次の日の朝、わたしはお屋敷に行った。お屋敷の扉の前には、テノールが立っていた。 「おはよう、ミク」 テノールの首には、青い石のペンダントがかけられていた。 「どうしたのそのペンダント?」 「レグ…

冒険者達の記録書 第38話 ペンダント

Tenore 夜。私は窓の外を見ていた。 「テノール」 後ろから、レグの声が聞こえる。 「どうしたのか?」 「その、ええと……渡したいものがあるんだ。」 そう言って、レグは青い石が付いた紐のようなものを出した。 「ペンダントだ。採ってきた石で作ったんだ。…

冒険者達の記録書 第37話 明日の予定

Reg 「明日、メディステールに行こうと思うんだ。」 作業を一旦やめ、朝食を済ませた後、俺はロンド達に言った。 「メディステールの黒い塔の調査もしなければならないし、ルギの事で調べたい事があるしな。」 「そっか。メディステールに行くんならレージェ…