ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第73話 今日の予定は

Reg 少し経って。俺達は集まって朝食を摂っていた。「あなたが言っていた『星の杖』だけれど。」 レージェはルギに向かって言う。「ここには無かったわ。何年も前……私のお父様の代に、グレーディンのニュンレリズ教会に寄付したみたい。」「ニュンレリズ教会…

冒険者達の記録書 第72話 騒がしい朝

Reg『……それでね、僕は考えたのさ。僕らギルガ家の者は魔法が全く使えないわけじゃなくて……ねえ聞いてる?』 誰かが俺の肩を叩く。目の前にはロンドがいた。『ああ、聞いてるさ……ふぁあ』 俺は大きく口を開けて欠伸をする。まったく、コイツの話はややこしい…

冒険者達の記録書 第71話 おかあさんがまってる

Hellarno その日の夜。オレは廊下に出ていた。腹減った。厨房にでも忍び込んでつまみ食いでもしてこよう。そう思って歩いていると、小さな人影が目に入った。長い黒髪に、白い寝巻きを着た少女。……テノールだ。彼女もつまみ食いか?だなんて思いながら近づく…

『A』 第14話 市場

Neal 市場はいつもよりも人が少なく、寂しい感じがした。多分、この前のストレンの事件の影響だろう。「ここに来るのも数日ぶりだなぁ。」 ふとアルバを見ると、彼女は黙り込んで何かを考えているようだった。「アールバっ」 彼女の肩を叩く。きゃっと可愛ら…

冒険者達の記録書 第70話 男として

Reg 「よしっ、できた!」 ルギは伸びをする。どうやら写本が済んだようだ。紙を見ると文字がぎっしりと書かれていた。……本に書かれていたものとそっくりな、ミミズの這ったような文字だ。「おまたせ!これだけあればジューブンだぜ!」 ルギは紙をまとめて…

冒険者達の記録書 第69話 猿真似の交渉

Reg「やるべき事?」「ああ!」 ルギは元気に頷く。「この本を読んでちょっと分かりかけてたんだけど……これに触ってみたら変な声が聞こえてさ。その声のおかげで、ブレイジアの魔術を防ぐ方法が完全に分かったんだ!」 ルギは拳をグッと握る。「これ」、とは…

冒険者達の記録書 第68話 博物館

Reg 次の朝。朝食を終えた俺達は、それぞれ外に出る支度をしていた。「レグ。レグも準備できたのか?」 テノールがとてとてと歩いてくる。姿を隠すためだろうか、彼女は黒い外套を身に付け、化粧もしていた。 傷付いた真っ白な肌はペールオレンジの化粧で綺…

冒険者達の記録書 第67話 2人の男の夜

Reg「来たわね」 夕食が終わった後。レージェの部屋に来ると、レージェはもちろん、ローディンもいた。彼は銀髪に紫の目、そして本来よりも男性的な顔立ちに姿を変えていた。「なんです、我々をこんなところに呼び出して?」 ふぁあ、とローディンは欠伸をす…

冒険者達の記録書 第66話 交流

Reg それから、俺達は情報を交換した。俺はヘラーノと戦ったこと、ルギはメリーサやニュンフェ、トイフェルのことを話した。レージェからは俺達がいない間のメディスの様子を、ミクからはメリーサがここに来たことを聞いた。「ミク達がいた部屋に来たのか?…

冒険者達の記録書 第65話 再会

Reg やっとメディスに着いた。なんとなく、町の人が前より少ない気がする。不穏な空気が漂っている気がする。間違いない、メリーサがここに来たのだ。だとしたら、テノールはもうとっくに……。いや、不安になってはいけない。とにかく城へ急ごう。 メディスの…

『A』 第13話 復帰

Alva 料理を机に並べ、席に着く。3人で朝ご飯を食べるのは久しぶりだ。「今日からディーは仕事だったか。」「うん!ゼノンと一緒にあのストレンの事件の調査をするんだ!」 ディーは私に眩しい笑顔を向ける。「アルバも行く?街の中を歩いて色々見れば、もし…

『A』 第12話 夢の中の話?

D 結局、夕べはあまり眠れなかった。下に降りるとアルバが朝食を作っていた。「おはよう、アルバ。」「おはよう。今日はずいぶんと早起きだな。」 ふと、アルバの手を見る。指はちゃんとある。「あ、指……」「まだそんなこと言ってるのか。」 アルバはいつも…

冒険者達の記録書 第64話 祝福の子

Reg 「祝福の子?」 俺がそう聞き返すと、ヘラーノは頷いた。「祝福の子」。人間の両親の間に生まれたニュンフェ族の子どものことか。 「ローディンの両親はどちらもトイフェルだったが、その間に生まれたアイツはニュンフェだったんだ。……アイツの目は父親…

『A』 第11話 質問

Neal 「おかえり。」 家に帰ると、アルバが迎えてくれた。「すまない、今日も帰って来ないと思って……。今からご飯作るから、待っててくれないか?」「ああ、悪いな。」 今日の夕飯はジャガイモのスープだった。「貧相なものですまない。今日はあまり買い物も…

『A』 第10話 報告

Neal 茶色い髭を生やした騎士のオッサンに連れて行かれた先は、変わり果てた居住区だった。巨大なストレンがここに現れて、暴れていたそうだ。暴れていたストレンはどこへ行った、と、茶色い髭の騎士のオッサン……ドーバッツァ団長に訊ねると、そいつはもう死…

『A 』 第9話 右腕の傷

Alva「誰かいるか?」 次の朝。掃除をしていると鎧の男が訪ねてきた。この声はゼノンだ。「ゼノン、おはよう。悪いが今ここには私しかいないんだ。」「そうか、やはり……」 ゼノンはううむと唸る。兜で見えないが、間違いなく眉間の皺が増えているだろう。「…

冒険者達の記録書 第63話 回復

Reg「……」 目を開けると、先程のようにヘラーノが倒れていた。イモムシや薔薇は消えていて、代わりに金の粒のようなものが俺たちの体にまとわりついていた。「あー。レグ、起きちゃったか」 ルギは俺を見下ろしていた。俺はばっと起き上がった。「ルギ!怪我…

『A』 第8話 報告、帰宅

Neal だいたいあの犬どもは片付けた。今、オレは逃げた犬のあとを追っている。しばらくおいかけっこを続けていると、洞窟にたどり着いた。「ここが奴らの巣か?」 後からついてきたゼノンたちは興味深そうに眺めている「これだけ広いと駆除も捕獲も大変だろ…

冒険者達の記録書 第62話 メディス城にて

Miku「……」 テノールもローディンも、暗い顔をしている。こんな時こそわたしがしっかりしなきゃ。「テノール、ローディン。お茶かコーヒーはいかが?」「いらない」「結構です」 すぐに断られた。ちょっと悲しい。「……」 ローディンは不安げに窓を見ている。…

冒険者達の記録書 第61話 炎と剣

Reg 剣を握り、ヘラーノの腕を狙って飛びかかる。ヘラーノは鎖を火の玉と共に飛ばしてきた。火の玉が周りの茨に燃え移る。こんな狭い所で火なんざ使ったら、俺達2人とも焼け死んじまう。「……ゥ……ガァァ……」 ヘラーノは獣のような声をあげ、火を撒き散らす。…

冒険者達の記録書 第60話 アレンとルギとメリーサと

Rugi「アレン・ルデューク。知らないとは言わせませんわよ。アレン様は世界的に有名な錬金術士でしたの。……アレン・ルデュークは大昔の人物だ。オレとどんな関係があるんだ、ですって?あはは!本当に何もかも忘れてしまっているんですのね!ええ、その通り…

『A』 第7話 ザラザラ肌のストレン

Alva ニール達の家から少し離れた住宅地。そこには大きな人がいた。……いや、「人っぽい何か」だ。黒く無機質な目に、砂を固めたようなザラザラ肌。ぼこぼこに膨れ上がった腕と脚で建物を潰している。これがストレンか……。 道は血や瓦礫や怪我人で埋め尽くさ…

『A』 第6話 ストレン探索

D 「確かに『巣があるかも』とは言ったが、どこにあるかは全く分からないんだよね……。」 「全くってワケでもないぜ。」 ニールはこの町の地図を広げて、ペンで丸を書く。 「ここらへんでストレンがよく出没している。この周辺に巣がありそうだな。それっぽい…

冒険者達の記録書 第59話 上れ

Reg 階段を上ると、部屋のその中心で立っている「何か」がいた。それは人の形をしていて、黒いもやのようなものがまとわりついていた。その隙間からは赤い服のようなものが見える。 「……ウウ、グ……」 それは俺達に向かって腕を伸ばした。腕から長い鎖のよう…

『A』 第5話 ゼノン

Alva 次の朝。背中の包帯を外し、この部屋にあった姿見で傷を見る。怪我をしてから2日しか経っていないのに、傷は完全にふさがり、黒い痕を残すだけだった。一応、新しい包帯をきつく巻く。 「……どっちにしようか」 緑のワンピースと白いシャツ。少し迷った…

冒険者達の記録書 第58話 黒い塔と「彼」の部屋

Reg 俺達は黒い塔の前にいる。岩のようにごつごつした、高い塔。扉を開けて、中に入る。 中は広かった。広い空間に、階段があるだけ。上ってもまた同じような空間が広がっていた。上っても上っても、また同じ。 「ローディンから聞いた通りだな……。」 ローデ…

冒険者達の記録書 第57話 黒い霧

Reg また、ここに戻ってきた。目の前には以前と同じ霧が広がっている。 「あそこにメリーサが……」 ルギは腕輪をぎゅっと握る。 「レグ!早く行こう!」 その表情からは、いつものような気楽さは感じられなかった。 視界は霧の黒で覆われている。霧は前より濃…

『A』 第4話 雑貨屋「マクベイン」

Neal 「よお、アーカー。」 「いらっしゃい」 茶髪のひっつめ頭の女性は無愛想な返事をする。彼女はアーカー・マクベイン。この店『マクベイン』の店主で、昔から色々と世話を焼いてくれた人だ。 「その子は?新入りかい?」 「ちょっと違うかな……。アルバっ…

冒険者達の記録書 第56話 作戦会議

Tenore レグに言われて、ローディンがいる部屋に来た。 「悪いな、急に集まってもらって。」 「何かあったの?」 「ああ、ちょっと予定変更をしたくてな。……テノール。お前が狙われていることが分かった。」 「え?」 私が?どういうことなのか? 「コイツか…

冒険者達の記録書 第55話 再び調査へ?

Miku 「ローディン、起きてる?」 次の朝。ローディンがいる部屋の前。わたしは扉をノックする。 「はい。どうぞ。」 鍵が開く音がした。入るとローディンがベッドに座っていた。 「えっ?えっ?鍵どうやって開けたの??」 「ふふ、秘密です」 その反応を待…