ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書

冒険者達の記録書 第73話 今日の予定は

Reg 少し経って。俺達は集まって朝食を摂っていた。「あなたが言っていた『星の杖』だけれど。」 レージェはルギに向かって言う。「ここには無かったわ。何年も前……私のお父様の代に、グレーディンのニュンレリズ教会に寄付したみたい。」「ニュンレリズ教会…

冒険者達の記録書 第72話 騒がしい朝

Reg『……それでね、僕は考えたのさ。僕らギルガ家の者は魔法が全く使えないわけじゃなくて……ねえ聞いてる?』 誰かが俺の肩を叩く。目の前にはロンドがいた。『ああ、聞いてるさ……ふぁあ』 俺は大きく口を開けて欠伸をする。まったく、コイツの話はややこしい…

冒険者達の記録書 第71話 おかあさんがまってる

Hellarno その日の夜。オレは廊下に出ていた。腹減った。厨房にでも忍び込んでつまみ食いでもしてこよう。そう思って歩いていると、小さな人影が目に入った。長い黒髪に、白い寝巻きを着た少女。……テノールだ。彼女もつまみ食いか?だなんて思いながら近づく…

冒険者達の記録書 第68話 博物館

Reg 次の朝。朝食を終えた俺達は、それぞれ外に出る支度をしていた。「レグ。レグも準備できたのか?」 テノールがとてとてと歩いてくる。姿を隠すためだろうか、彼女は黒い外套を身に付け、化粧もしていた。 傷付いた真っ白な肌はペールオレンジの化粧で綺…

冒険者達の記録書 第63話 回復

Reg「……」 目を開けると、先程のようにヘラーノが倒れていた。イモムシや薔薇は消えていて、代わりに金の粒のようなものが俺たちの体にまとわりついていた。「あー。レグ、起きちゃったか」 ルギは俺を見下ろしていた。俺はばっと起き上がった。「ルギ!怪我…

冒険者達の記録書 第62話 メディス城にて

Miku「……」 テノールもローディンも、暗い顔をしている。こんな時こそわたしがしっかりしなきゃ。「テノール、ローディン。お茶かコーヒーはいかが?」「いらない」「結構です」 すぐに断られた。ちょっと悲しい。「……」 ローディンは不安げに窓を見ている。…

冒険者達の記録書 第61話 炎と剣

Reg 剣を握り、ヘラーノの腕を狙って飛びかかる。ヘラーノは鎖を火の玉と共に飛ばしてきた。火の玉が周りの茨に燃え移る。こんな狭い所で火なんざ使ったら、俺達2人とも焼け死んじまう。「……ゥ……ガァァ……」 ヘラーノは獣のような声をあげ、火を撒き散らす。…

冒険者達の記録書 第60話 アレンとルギとメリーサと

Rugi「アレン・ルデューク。知らないとは言わせませんわよ。アレン様は世界的に有名な錬金術士でしたの。……アレン・ルデュークは大昔の人物だ。オレとどんな関係があるんだ、ですって?あはは!本当に何もかも忘れてしまっているんですのね!ええ、その通り…

冒険者達の記録書 第59話 上れ

Reg 階段を上ると、部屋のその中心で立っている「何か」がいた。それは人の形をしていて、黒いもやのようなものがまとわりついていた。その隙間からは赤い服のようなものが見える。 「……ウウ、グ……」 それは俺達に向かって腕を伸ばした。腕から長い鎖のよう…

冒険者達の記録書 第58話 黒い塔と「彼」の部屋

Reg 俺達は黒い塔の前にいる。岩のようにごつごつした、高い塔。扉を開けて、中に入る。 中は広かった。広い空間に、階段があるだけ。上ってもまた同じような空間が広がっていた。上っても上っても、また同じ。 「ローディンから聞いた通りだな……。」 ローデ…

冒険者達の記録書 第57話 黒い霧

Reg また、ここに戻ってきた。目の前には以前と同じ霧が広がっている。 「あそこにメリーサが……」 ルギは腕輪をぎゅっと握る。 「レグ!早く行こう!」 その表情からは、いつものような気楽さは感じられなかった。 視界は霧の黒で覆われている。霧は前より濃…

冒険者達の記録書 第56話 作戦会議

Tenore レグに言われて、ローディンがいる部屋に来た。 「悪いな、急に集まってもらって。」 「何かあったの?」 「ああ、ちょっと予定変更をしたくてな。……テノール。お前が狙われていることが分かった。」 「え?」 私が?どういうことなのか? 「コイツか…

冒険者達の記録書 第55話 再び調査へ?

Miku 「ローディン、起きてる?」 次の朝。ローディンがいる部屋の前。わたしは扉をノックする。 「はい。どうぞ。」 鍵が開く音がした。入るとローディンがベッドに座っていた。 「えっ?えっ?鍵どうやって開けたの??」 「ふふ、秘密です」 その反応を待…

冒険者達の記録書 第54話 信じない

Reg 「……というわけなんだ。悪いな、調査を中断して」 「構わないわ。」 ここはレージェがいる城。俺達は一旦戻り、ローディンを休ませた。 「どんな時でも怪我人や病人がいたら助けなくちゃね。ミク、だったかしら。あの子の手当ての腕も大したものだわ。テ…

冒険者達の記録書 第53話 名前

Reg 「ローディン・ベルフィスはペンネーム。本名は……テノール・リーディット。」 それを言った瞬間、周囲が静まる。 「……ははははっ!」 沈黙を破ったのは、ローディンの笑い声だった。 「私の本名はテノール・リーディット……ええ、その通りですとも。……貴…

冒険者達の記録書 第52話 何とでもいいなさい

Miku 「よし」 ローディンの手当てが終わった。足とお腹だけじゃなくて、腕や肩にも火傷や傷があった。すごく痛いはずなのに、ローディンは「何ともない」とでも言うように冷静にわたしたちを眺めていた。これ、なんか見たことあるなあ。 「まずはお礼を言わ…

冒険者達の記録書 第51話 予想外な怪我人

Reg ここはメイル高原。目の前には巨大な黒い霧の塊が広がっていて、その中心に高く黒い塔が建っている。これがレージェが言っていた霧と塔か。村を飲み込み、入った者は行方不明になったという、あの……。 「えいっ」 ルギは腕を突きだす。腕輪の石が光り、…

冒険者達の記録書 第50話 仇は誰だ

Roadin 「おい、起きやがれテノール!」 その声で目が覚めた。ヘラーノが私の肩を揺さぶっていたようだ。 「ヘラー、ノ……?」 「大丈夫かよテノ……や、ローディン。」 頭が痛い。吐き気がする。 「相当やべぇもん見ちまったんだな。ちょっと休め。こんな硬い…

冒険者達の記録書 第49話 テレジア・リーディット

※今回はグロテスクな表現が含まれております。 R■adi■ 『……ぐすっ、兄様ぁ……暗いよ……』 赤毛の女の子が……テレジアが泣いている。「私」はテレジアに手を差しのべる。 『……兄様?』 『ちがう。』 口が勝手に動く。これは15番の記憶。私はあの女の五感や思考を…

冒険者達の記録書 第48話 出発

Reg 部屋を出る。その先の廊下には、テノールとルギ、ミクが立っていた。 「あ、レグ!話終わったのか!早く行こうぜ!」 ルギはこちらに駆け寄ってくる。そちらも準備は済んだのだろう。待ちきれないようだ。 「何、話してたのか?」 テノールに尋ねられ、…

冒険者達の記録書 第47話『テノール・リーディット』

Reg 朝食を済ませた後、俺はレージェの部屋に行った。 「約束、本当に守ってくれるんだな。」 「当たり前よ。」 昨日、俺はレージェに事情を話した後、言った。「テノールを捕まえないでくれ」と。レージェはそれに対して条件があると言った。勝負をして、俺…

冒険者達の記録書 第46話 一緒に

Tenore ノックの音で目が覚める。もう辺りは明るくなっている。 「テノール、起きたか?」 レグの声。 「今、起きた。」 「そうか。……今からルギとミクを起こしに行くんだ。一緒に行くか?」 「……行く」 ドアを開ける。レグは私を見て「おはよう」と言ってく…

冒険者達の記録書 第45話 苦しい

Miku 「……テノール、どうしたの?」 「……ミクとルギに、話さなきゃだめなの。レグはもう、知ってると思うけど。」 テノールの声も手も震えている。 「あのことか……。無理はするんじゃないぞ」 テノールは頷いた。 「……私は、『悪魔狩り』のせいで……もしかし…

冒険者達の記録書 第44話 メディステール

Miku 門の内側へ一歩踏み出せば、そこはもう異世界。磨かれたような、ピカピカの建物。大きな宝石が付いたオブジェが至るところに並んでいる。 ここはメディステールの城下町、メディエ。街の人達は皆美人で、女の人は肩や胸が露出したセクシーな服を着てい…

冒険者達の記録書 第43話 洞窟の出口へ

Tenore あまり眠れなかった。少し寝て、起きてを繰り返していた。気持ち悪くて、頭が痛くて……変な感じ。 「大丈夫か?」 「……だいじょうぶ……」 レグは、ずっと私の手を握っててくれた。時々、頭も撫でてくれた。 「もうそろそろ出発するか。」 おいお前ら起…

冒険者達の記録書 第42話 恐怖

Reg ドシン……ドシン…… でかい岩が落ちたような音がする。その音の間隔はゆっくりだが、だんだんこちらに近付いてくる。 ランタンの灯りを消し、まだ眠っているルギ達を壁の近くに運ぶ。 「……ん……、どうした、のか?」 テノールは目を開ける。俺はそっと耳打…

冒険者達の記録書 第41話 グレメド洞窟

Reg ここから、この前行った洞窟がある方向に進むと、大きな山がある。山の中には、「グレメド洞窟」と呼ばれる、長い洞窟がある。そこを抜け、その先の草原を抜けるとメディステールに着く。 「この洞窟からメディステールに行けるんだっけ?暗いなあ……。」…

冒険者達の記録書 第40話 行ってきます

Reg 「みんな揃ったね。」 ロンドが言う。 「もう一度目的を確認するね。メディステールに現れた黒い塔の調査。それと、ルギの記憶を取り戻すための手掛かりを探す。」 「黒い塔の調査はメディステールの政府と協力する事になるだろう。その為にもメディステ…

冒険者達の記録書 第39話 幸せって言ってくれたの

Miku テノールから「メディステールに行く」と聞いた次の日の朝、わたしはお屋敷に行った。お屋敷の扉の前には、テノールが立っていた。 「おはよう、ミク」 テノールの首には、青い石のペンダントがかけられていた。 「どうしたのそのペンダント?」 「レグ…

冒険者達の記録書 第38話 ペンダント

Tenore 夜。私は窓の外を見ていた。 「テノール」 後ろから、レグの声が聞こえる。 「どうしたのか?」 「その、ええと……渡したいものがあるんだ。」 そう言って、レグは青い石が付いた紐のようなものを出した。 「ペンダントだ。採ってきた石で作ったんだ。…