ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書

冒険者達の記録書 第38話 ペンダント

Tenore 夜。私は窓の外を見ていた。 「テノール」 後ろから、レグの声が聞こえる。 「どうしたのか?」 「その、ええと……渡したいものがあるんだ。」 そう言って、レグは青い石が付いた紐のようなものを出した。 「ペンダントだ。採ってきた石で作ったんだ。…

冒険者達の記録書 第37話 明日の予定

Reg 「明日、メディステールに行こうと思うんだ。」 作業を一旦やめ、朝食を済ませた後、俺はロンド達に言った。 「メディステールの黒い塔の調査もしなければならないし、ルギの事で調べたい事があるしな。」 「そっか。メディステールに行くんならレージェ…

冒険者達の記録書 第36話 手掛かり

Rugi 本を読んでいると、隣の部屋でドアが開く音、誰かが廊下へ歩いているような足音がした。たしかそっちにはレグの部屋があって、その向こうにテノールの部屋があるんだったよな。じゃあ、今の足音はレグ?いつの間に帰ってきてたんだろ。 「なあ、レグ!…

冒険者達の記録書 第35話 帰りを待つ

もりのなか。にやにやわらうおとなたち。われたあたま。まっかになったおなか。しろくなったかお。もうやめて。おれのだいじなひとなんだ。Reg 俺は、気を失っていたのだろうか。……頭が痛い。落ちた時に強く頭を打ってしまったようだ。この場合、しばらく安…

冒険者逹の記録書 第34話 洞窟の中で

Reg ギーバを出て、フロー村を出て、着いたのは大きな岩の壁。その近くの土を掘ると、 蓋が出てくる。その蓋を開けると、階段が見える。俺はランタンに火を灯し、階段を降りた。洞窟の中は寒く、暗い。木箱がいくつか置かれていて、その中にはツルハシやハン…

冒険者逹の記録書 第33話 洞窟へ

Reg 次の日、俺は洞窟に行く準備をしていた。 「レグ、入っていいか?」 ノックの音と共に聞こえたのは、テノールの声だった。 「ちょっと待ってくれ。」 床に散らかった本やら服やらを部屋の奥に押しやる。 「よし、入ってくれ。」 ドアから使用人服を着た…

冒険者達の記録書 第32話 兄弟の会話

Reg 「ただいま」 そう言って屋敷の中に入って来たのは、ロンド。 「おかえり。あの怪物たちは片付いたか?」 「うん。生存者の救助も終わったよ。あとは書類を片付けなきゃいけないんだけど…」 「書類は全部片付けたぞ」 「本当かい?ありがとう。…お茶でも…

冒険者達の記録書 第31話 精霊術と錬金術

Rugi 「…」 『精霊術の歴史』と書かれた本を取り、ペラペラとめくる。ニュンレリズ教会にいた時に分かった。オレは魔術…特に精霊術について知っているんだ。こんな本なんか読まなくてもいいくらい詳しく。 …それでも、知らないことはたくさんある。例えば、…

冒険者達の記録書 第30話 あの人のように

Reg 「さて、と。テノール、怪我の手当てするからこっちおいで」 ここは屋敷の使用人部屋として使われていた部屋である。机の上には包帯と塗り薬、布、板が並んでいる。ミクは「何から始めよう?」と言いながら包帯と塗り薬を手に持っている。 「道具、それ…

冒険者達の記録書 第29話 罰と温もり

Reg 「やっと着いたぁーっ!」 ルギはおおはしゃぎでギーバの町の中を走る。 「ルギってば、あんなに走る元気がどこにあるの?」 ミクは疲れてしまったのか、元気がない。テノールはそんなミクを心配している。 「荷物、持っていこうか?」 「ううん、大丈夫…

冒険者達の記録書 第28話 嫌いになんてならないから

Miku 「テノール」 わたしはテノールの名前を呼ぶ。返事はない。テノールはカルリエッタの牢獄にいた。そして、牢獄を凍らせた。わたしは、テノールに何があったのか知りたい。彼女を助けたい。 「テノール」 もう一度、名前を呼ぶ。テノールはこっちを向い…

冒険者達の記録書 第27話 黒いマントの男

Reg 「…う…うう…」 怖い夢でも見ているのだろうか。テノールはうなされながら眠っていた。時々、腕や足がびくっと動く。まるで熱い物を触った時のように。 「…」 ミクはテノールの手に包帯を巻いている。その表情は暗く、どんよりとしている。 「ミク?」 「…

冒険者達の記録書 第26話 自分なんかより

Reg 「な、何でここに…」 テノールは俺の問いには答えず、もう1体の怪物の目に尖った氷を飛ばす。 「…ぜんぶ………さなきゃ…ぜんぶ…ぜんぶ…」 テノールは折れた剣の刃を両手で握り、何度も怪物の目に刺す。テノールの手が刃で切れ、血が垂れる。 俺は立ち上がり…

冒険者達の記録書 25話 フォッツ村の跡で

Rugi 「何、これ」 ここは…多分、フォッツ村。建物はほとんど壊されてて、赤いものが地面や建物にべっとりと付いている。 「これって…血!?」 「あの怪物にやられたのか…?」 「……」 突然、テノールは座り込む。 「テノール、どうした?」 「はぁっ…はーっ……

冒険者達の記録書 24話 フォッツ村への道

Miku 「ミク、ルギ、起きろ。」 レグの声で目が覚める。 「おはよ…」 「早くここを抜けるぞ。」レグは荷物を持って立ち上がる。 「おいルギ起きろ」 「…んぇ?…あ、レグ、おはよー…え!?レグもう行くのかよ!?」 「ああ。ルギとミクも早く支度しろ。置いて…

冒険者達の記録書 23話 少女の苦しみ

Reg ルギとミクの寝息が聞こえる。もう眠ってしまったようだ。 「テノールも寝ろ。疲れただろ?」 返事はない。 「テノール?」 「!」 テノールは驚いた顔をしてこっちを見た。そして俺から目を逸らし、口を開いた。 「…この前、『どうして私に優しくするの…

冒険者達の記録書 22話 グレーディオの朝

Miku ふぁぁ、とあくびをして、ふかふかなベッドから起き上がる。外は雲1つない青空だ。 ノックの音がする。 「お食事の用意ができました」 扉の先には、眼鏡をかけたメイドさんが。 「は、はいっ、今行きまーす…」 ダイニングには王様とレグ、ルギがいた。…

冒険者達の記録書 21話 大禍の悪魔会議

Helarno 「…うふふ、うふふふふふ」 メリーサは杖を抱えてうふうふ笑っている。…ローディンがニュンレリズ教会から持ち出したものだ。 「何だよ気色悪ィなぁ」 「当たり前ですのよ~。だぁってぇ、うふふ」 …意味不明である。 扉が開き…ローディンが入って来…

冒険者達の記録書 20話 大事なものを守る為に

Reg ドアを開けると、俺によく似た男とテノールがいた。 「…ど、どういう事だ?」 …俺がもう1人?どういう事だよ?ってかこいつ、どうやって来たんだ?意味不明な出来事で頭も体も動けない。…ただ、そいつがテノールの腕を掴んでいるのが見えただけだ。…何…

冒険者達の記録書 19話 カルリエッタとテレジア

Tenore 「…こんな時間にすまない。その…話したい事…というか、尋ねたい事なんだが……… …えぇと、カルリエッタの事は…知ってるよな?」 カルリエッタ…名前も聞きたくない。…嫌な予感がする。 「…あれを凍らせたのは、お前なのか?」 「…っ違う!私じゃ…私じゃ…

Tenore あの人の体温

「…!」 私はベッドから飛び起きる。息は乱れ、汗が頬と首を…いや、全身を濡らす。ぞくぞく。ゾクゾク。寒気が私の体を襲う。布団の中に潜り込んでも、少しも暖かくならない。 …また、怖い夢を見た。どんな夢だっただろうか。…嫌。思い出したくない。恐くて…

冒険者達の記録書 第18話 悪者の正体

Reg 「…」 ここは、城の近くにある酒場。やはりここは酒臭い。当たり前か。 …俺は城を出て、ここで師匠を探している。きょろきょろと周りを見回していると、一番奥のテーブルに緑色の髪の男性…師匠が突っ伏しているのが見えた。俺はそのテーブルまで歩き、師…

冒険者達の記録書 17話 大火

Miku ルギは凄いスピードで走っていき…わたし達はルギを見失ってしまった。 「い、いなくなっちゃった…」 「アイツ、いきなり真剣な顔になって…何かあったのか?…早く教会に行かなきゃな」 そうだ。早く行こう。…辺りが騒がしい。教会が燃えてる?水を持って…

冒険者達の記録書 16話 燃え始める事件

Reg 「………」 テノールは立ち止まる。フードを深く被り、下を向きながら。その様子は、顔を誰にも見せない為の仕草のようにも見えた。 「どうしたんだテノール?そんなに深く被ったら前が見えないだろ」 フードを彼女の顔が確認できる程度に上げる。…顔色が悪…

冒険者達の記録書 15話 鍛冶屋と行くニュンレリズ教会

Miku 「で、これからどうするんだ?」 ルギが聞くと、レグは少し考えるようにして口を開く。 「…とりあえず、酒場だな。人がたくさん集まるから情報も集めやすいだろうしな。それに…」 「それに?」 レグは「いや、何でもない」と首を横に振り、歩き出した。…

冒険者達の記録書 Reg この手を

雪が降るギーバの町。その中を俺達は歩いていた。買い物の帰りだ。 「テノール、寒くないか?」 「………大丈夫」 彼女の声は少し震えていた。 「早く帰ろうな」 はぐれないように、そしてせめて手だけでも暖かくなるように、テノールの手を握る。…包帯越しに触…

冒険者達の記録書 第14話 首都グレーディオ

レグは宿屋で少しの間部屋を借り、そこで着替えた。…しばらくして、レグは出てきたんだけど…。 …ちょっと待って。何これ凄くかっこいい。なんかこう、高貴な感じが滲み出てる。 「…………違和感、ありまくりだな…」 レグは落ち着かないといった様子で、いつもよ…

冒険者達の記録書 第13話 夕方の森

俺達は今、夕方の森の中を歩いている。森の中は薄暗く、木漏れ日が僅かに射し込むだけ。地面には枝がたくさん落ちている。 「暗いなぁ…」 ミクは辺りをきょろきょろ見回しながら歩いている。……何かの気配がする。強い、殺気のような……。何が起こっても良いよ…

冒険者達の記録書 第12話 旅の準備

「……!!っ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」 とても、怖い夢を見た気がする。……どんな夢だったかは覚えてない、けど…。 …寒さと怖さで体がかたかた震える。私は布団に潜り込み、目を瞑った。 …もう、朝だろうか。窓を開けると、眩しい日光が部屋に射し込んでくる…

冒険者達の記録書 第11話 ギルガ邸にて

あれから5日が経った。僕はもうすっかり回復して、ルギ達とお喋りしたり、屋敷を掃除したりしていた。 「………で、ここはこうして…」 「…えーっと、こうかな?」 そして今、僕は裏庭でレグと特訓中。「もっと強くならなきゃ」と僕が落ち込んでいると、レグが「…