ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第10話 夢幻の悪魔会議

「……ロード、どういう事ですの?あんなにあっさりと屋敷を引き渡すだなんて…」
メリーサはローディンを睨む。
ローディンが乗っ取っていた屋敷に、あのギルガ家の長男が来たらしい。そして、ローディンはあっさりとソイツに屋敷を引き渡したらしい。
「…てめぇ、結構ビビリなんだなぁ。あんな奴、オレなら一捻りだぜぇ?それに月の宝玉だってまだ手に入れてねーんだろぉ?」
「言ってくれますね。…月の宝玉…ふ、あれはもう駄目ですね。使い物になりません。」
ローディンは相変わらずの余裕たっぷりな笑みで答える。
「……どういう事だぁ?」
「真っ黒。何の光も宿していません。力を完全に失っていました。一応彼から取っておこうかと思ったのですが…その前に気付かれてしまいましてね。…あと、近くにトイフェルの強い魔力を感じました。私達と同じぐらい…いえ、それ以上の力かもしれません。もしトイフェル族の者ならば…」
「…その者についての調査が必要ですわね。ローディン、貴方が行きなさいな!」
「ええ、初めからそのつもりですよ。その為に私は退いてやったのですから…まぁ、まだトイフェル族の者と決まった訳ではありません。トイフェルの力を得た『人間』かも…例えば、魔導士とか。…そうだったら全力で潰すまでですが。」
ローディンはサディスティックな笑みを浮かべる。…その表情には、怒りや恨みが混じっていた。
「…なぁローディン。お前まだあの子のことを……」
「……誰だかさっぱり分かりませんね」
「…誰って……お前の妹だよ。7年前にルフェーリアの人間に殺された、テ……」
「……」
ローディンはオレを睨みつける。そうだ、こいつにこの名前は禁句だった。
「……調査、ですね。分かりました……」
ローディンは部屋を出た。
扉が閉まると、「……ロードの妹って、確か……」とメリーサが話しかけてきた。
「ああ。そうだ、あいつだ。」
あいつとオレは、ルフェーリアに住んでた。…7年前、ルフェーリアの王が替わった。そいつは『トイフェル隔離令』……『トイフェル族は捕らえ、隔離するべき』とか言いやがって……それで、ローディンの家にルフェーリアの軍が入ってきた。ローディンとオレは何とかそいつらから逃げきれたんだが……妹は、殺されちまって。…あいつは、しばらくショックとトラウマで立ち直れなくなっちまって、ようやく立ち直れたと思ったら…妹についての記憶も封じ、名前も捨て、見た目も変え、口調も変え、人間への恨みで性格もねじ曲がっちまった。何でこうなったんだろうなぁ……。
 ……まあでも、悩んでいたって仕方がない。
「さて、と。今からグレーディオに火でもぶっ放してきますか!その後にちょっと遊んで来るか!いや、順番逆の方が良いよな?んじゃーちょっと遊んでついでに家でも燃やすか!」
………部屋を出ても、ローディンの気配は無かった。…あいつ、あのままギーバに行ったのか?大丈夫なんだろうな?……ま、あいつの事だから心配ねぇか。