ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 24話 フォッツ村への道

Miku
「ミク、ルギ、起きろ。」
レグの声で目が覚める。
「おはよ…」
「早くここを抜けるぞ。」レグは荷物を持って立ち上がる。
「おいルギ起きろ」
「…んぇ?…あ、レグ、おはよー…え!?レグもう行くのかよ!?」
「ああ。ルギとミクも早く支度しろ。置いてくぞ」
「ま、待ってよ!」

歩いていると、建物が見えてきた。
「着いたの?」
「そうみたいだな。だが…」
レグは指をさす。その先には…よく分からないものがいた。
土や泥で固めたような身体の怪物。尖った指がある大きな手。人のような形をしていて、大きさは…わたしやテノールぐらい、かな?顔には大きな目が1つ。それが何体もいる。
「なに、あれ」
「すっげぇぇっ!かっけーっ!」
「…何で、ここに?…たしかあれは…」
テノールはぶつぶつと呟く。ルギは目を輝かせながら叫んでいる。
「レグ、ミク、ルギ。先、行ってて」
テノールはわたしたちを庇うように立つ。
テノール、何のつもりだ」
「えぇ!?もしかしてテノール1人で倒すつもりかよ!?ずるいぜそんなの!オレも混ぜろよー!」
「…だめ、なの。あれは…」
…怪物がこっちを向いた。テノールは「ひっ」と小さな声をあげて後ずさる。そして自分の服の袖をぎゅっと握りしめて、わたしたちの方を向く。
「早く、行って。じゃないと…」
「断る」
レグははっきりと言い放つ。
「そうだよ。テノールだけ置いて先に行くなんて絶対に嫌!」
「私がどうなろうと、ミク達には関係ない。だから、早く…」
何でそんな事言うの?わたしたち、仲間でしょ?
「あっ、こっち来るぜアイツ!早く倒そう!」
ルギは真っ先に怪物に向かって突っ込む。
「…俺達も行くぞ。」
レグは剣を抜き、走る。わたしも両手を掲げ、力を集中させた。

Reg
剣と怪物の身体がぶつかる度に、ガチッと音がする。こいつ、硬い。他にどこか脆そうな箇所は無いか?と、怪物を観察してみる。
ぎょろりとしたデカイ目玉。狙うならばここか?
俺は剣を怪物の目玉に突き刺した。怪物は動かなくなり…そして、崩れた。
「…まずは1体、か。」
辺りを見回す。怪物はまだ5体ぐらい残っている。そのうちの3体には蔦が巻き付き、動けなくなっている。ミクがやったのだろう。
「てりゃあっ!」
ルギは蔦の巻き付いた怪物に跳び蹴りで目玉を攻撃している。土や泥で出来た怪物が吹っ飛ばされるほどの威力。腕輪の力でスピードを速め、威力を上げているのか…。
「…」
テノールは槍のように長く鋭い氷を怪物の目玉に突き刺す。刺さった氷は抜かずに、新しく氷を作り怪物に向かっていく。
…俺も、負けてられないな。

「やっと終わった…!」
怪物は全て倒した。
「なー見たかオレの蹴り!すっげーだろ!」
ルギは得意げに胸を張る。
「お疲れ様ー!凄かったよルギもレグも!もちろんテノールもね!…ごめんね、わたしもルギ達みたいに怪物を倒せれば良かったんだけど…」
「いいや、ミクが動きを止めてくれたおかげで助かった。な、テノール?」
「…」
テノールは黙ったまま。フードを深くかぶり、握りしめている。
テノール?」
「…」
「なーなー、早く村に行こーぜ!」
ルギは俺の腕を引っ張る。
「あ、ああ。そうだな」
フォッツ村はすぐそこだ。