ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第35話 帰りを待つ

もりのなか。にやにやわらうおとなたち。われたあたま。まっかになったおなか。しろくなったかお。もうやめて。おれのだいじなひとなんだ。

Reg
俺は、気を失っていたのだろうか。……頭が痛い。落ちた時に強く頭を打ってしまったようだ。この場合、しばらく安静にしなければならないが、あまり長くここにいたらロンド達に心配をかけてしまう。早く帰って休もう。

Rond
今は夜。レグが出て行ってから2日が経とうとしている。ルギはあれからずっと書物庫に籠って本を読んでいる。いつもの元気はどこへ行ったんだい、と尋ねてみたくなるほどに黙々と本を探して読んでを繰り返している。
「……」
「もう夜だよ。寝たほうがいいんじゃない?」
僕は、ドアをじっと見つめている少女……テノールに声をかける。
「まだ、待つ。」
彼女は玄関のドアのそばでレグを待っているのだ。夫を待つ妻のように……いや、飼い主を待つ犬のように、かな?
「眠くないの?」
「寝ずにいるのは、慣れてる。ロンドはまだ起きてるのか?」
「そうだね。僕も起きてようかな。」
これはただの勘だけど、何か嫌な予感がする。レグに何も起きてないといいんだけど……。
「レグ、様子がちょっと変だった。」
「変?」
「私と話してる時、顔が赤くなったり慌てたりするの。」
僕は「ふふっ」と笑ってしまった。
「何で笑うのか?」
「たしかに変だねえ、ふふふ。」
「?」
テノールは再びドアを見る。そして「嫌われてるわけじゃ、ないと思うけど……。」と呟いた。むしろその逆だよ、と教えてあげたい。
ギィ、とドアが開く音がする。
「!」
テノールはドアに駆け寄る。そこから姿を現したのは、レグだった。
「あれ、テノールに……ロンド?お前らまだ起きてたのか。」
「君を待ってたんだよ。テノールなんかずっとドアの前にいたんだからね。」
「そうなのか!?……ありがとう。」
レグは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに笑う。
「レグ、どこも怪我してないか?服、すごく汚れてるけど……。」
「ああ、大丈夫だ。……でも少し疲れたな。」
「じゃあ、早く寝たほうがいい。」
「そうするか。テノール、ロンド。待っててくれてありがとな。おやすみ。」
「おやすみ。」
レグは階段を上っていった。