ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第36話 手掛かり

Rugi
本を読んでいると、隣の部屋でドアが開く音、誰かが廊下へ歩いているような足音がした。たしかそっちにはレグの部屋があって、その向こうにテノールの部屋があるんだったよな。じゃあ、今の足音はレグ?いつの間に帰ってきてたんだろ。
「なあ、レグ!」
ドアを開けると、レグが廊下にいた。レグは口に人差し指を当て、「テノールが起きる。静かにしろ」と言った。
「そっか。静かにしなきゃだよな。」
「ルギ、お前はこんな朝早くから本を読んでたのか?」
朝?そっか、今は朝なのか。
「ずっと本読んでたから分かんなかったぜ。」
「……!?……すまんルギ。俺はずっとお前のことを『本とは無縁の馬鹿』だと思っていたよ。」
「へっへーん、ようやくレグもオレが天才だってことを分かってくれたみたいだな!」
「はいはいお前は天才だな。」
「レグはその鞄持って何しに行くんだ?」
レグは鞄から青い水晶みたいな形の石を取り出す。
「これで何か作ろうと思ってな。剣とか、ペンダントとか」
「剣!作るのか!?見たい見たい!」
レグはまた口に人差し指を当てる。
「分かったよ、静かにするって。だからさ、オレも連れてってくれないか?」
レグは頷いた。

「なー、レグ。オレ、手掛かりが掴めたかもしれないんだ。」
「手掛かり?記憶のか?」
「ああ。この腕輪と同じようなものを持ってた人が大昔のメディステールにいたらしくてさ。その人、そこで『ブレイジアの秘術』っていう魔術に関わってたんだ。メディステールに行けば何か分かるかもしれない。」
「そうか。なら、次の目的地はメディステールだな。」
メディステール。そこにオレの記憶を取り戻す何かがあるはずだ。この腕輪の事か、錬金術の事か……「ブレイジアの秘術」の事か。「ブレイジアの秘術」についてはよく分からない。だけど、なんとなく、「あの魔術を行ってはいけない」「行うような者がいれば止めなければ」……そんな気がするんだ。
レグがドアの前で立ち止まる。目的地に着いたみたいだ。

「すっげえ」
部屋の中には、木箱や机、小さい釜戸のようなものがあった。ここがレグの作業場か。ここで剣を作るのか!そう思うと、そこらにある机でさえもかっこよく見えてしまう。
レグは鞄から長くて青い石を出す。そして、バンダナを着け、木箱からヤスリを出す。
オレは椅子に座り、剣が出来るのを眺めていた。