ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第39話 幸せって言ってくれたの

Miku
テノールから「メディステールに行く」と聞いた次の日の朝、わたしはお屋敷に行った。お屋敷の扉の前には、テノールが立っていた。
「おはよう、ミク」
テノールの首には、青い石のペンダントがかけられていた。
「どうしたのそのペンダント?」
「レグに貰ったの。余った石で作ったんだって。」
「えー!そうなんだ!それでそれで?」
テノールは小首をかしげる。
「それで……って、どういうことなのか?」
「ほら、ペンダント貰う時に何か言われなかった?」
「帰ってくるまで待っててくれたお礼だ、って言ってた。……顔、真っ赤だった。」
やっぱり、レグはテノールの事……。
「ミク?ミクも嬉しいのか?」
「えっ?」
「すごく、ニコニコしてる。ロンドも同じように笑ってたけど……。」
ロンドも気付いてるんだなあ。
扉がちょっとだけ開くのが見える。その隙間には、青くて長い髪が。
「レグね、幸せって言ってくれたの。私、レグのこと幸せにできたってことだよね。」
テノールは今までにないくらい嬉しそうな笑顔で話す。扉が開いてる事には気付いてないみたいだ。
「うん、うん、そうだねえ。……テノールは、レグの事好きなの?」
「うん。レグも、ミクも、ロンドも、ルギも……みんな、大好き。」
「わたしもテノール大好き!」
嬉しくてテノールに抱き付く。テノールはきゃっ、と言いながら抱き返してくれた。
でもね。嬉しいんだけどね。レグが求めてる「好き」とはちょっと違うんじゃないかなあ……。
テノール、『恋』って分かる?」
「『来い』?どこかに行くのか?今日はメディステールに行くんでしょ?」
「そうじゃなくて……やっぱ何でもないや。」
テノールがレグの想いに気付くのはいつになるんだろうなあ……。
「レグ、何やってんだ?」「こ、これはだな」「いいから早く開けようぜ。」「ちょっと待っ……」
ぎい、と扉が開く。扉を開けたのはルギ。その後ろにはレグがいた。レグの顔は湯気が出そうなくらい真っ赤だった。
「ミク、おはよう!メディステールに行く準備は出来たか?」
「おはよう!バッチリだよ!」
「よしっ!あ、ずっと立ってて疲れただろ?とりあえず中に入れー!」
「はーい!お邪魔しまーす!」
わたし達4人は、屋敷の中に入った。