ソウゾウセカイ

Ivyと申します。ここでは主に小説を書いたりしています。コメントや★を付けていってくだされば嬉しいです。※小説には過激な内容が含まれることがあります。思いつきで書いているので、矛盾している点が多いです。そのため、過去の記事を書き換えることがあります。ご了承ください。

冒険者達の記録書 第65話 再会

Reg
 やっとメディスに着いた。なんとなく、町の人が前より少ない気がする。不穏な空気が漂っている気がする。間違いない、メリーサがここに来たのだ。だとしたら、テノールはもうとっくに……。いや、不安になってはいけない。とにかく城へ急ごう。

 メディスの城の中。衛兵に案内され、謁見の間に入る。レージェは玉座にも座らず、腕を組んで立っていた。
「遅かったじゃない。」
「色々あってな。」
「ええ、それは分かるわよ。服もボロボロだものね。」
 俺が着ていたシャツは血で汚れ、焦げて所々穴が空いていた。
「あとで新しい服を用意させるわ。」
「ああ、すまないな。」
 俺は辺りを見回す。テノールはどこにいるのだろう。よほど落ち着きがないように見えたのか、レージェはため息を吐いた。
「あの娘……テノールなら無事よ。今はミクとローディンと一緒にいるわ。呼んできましょうか。」
「いや、俺がそっちに行く。案内してくれ。」
 
 コンコン、とノックをする。
「どちら様でしょう?」
 ローディンの声だ。
「俺だ。今帰ってきた。」
 扉を開けると、ローディンとミク、そしてテノールがいた。
「レグ!ルギも一緒なの?良かったぁ!わたしもテノールも心配してたのよ!」
「心配ご無用!オレ達強いからな!そっちも無事で良かったよ!」
 ミクとルギは互いの無事を喜びあっている。
「……」
 テノールは俺のもとへ歩いてくる。いつも通りの無表情だが、何となく嬉しそうだ。
「レグ、おかえり。」
「ただいま。大丈夫だったか?」
 テノールは頷く。
「メリーサが来たけど、捕まらなかった。ミクと、女王様と、ローディンのおかげ。」
「ローディン?」
 助けてくれたの、とテノールは言う。ローディンを信用したわけではないが、テノールを助けてくれたのならばお礼の1つぐらい言っておかねば。俺はローディンを見た。
「……」
 彼は薄い唇をきゅっと結び、半開きの目でヘラーノを見ていた。やがて彼は口を開く。
「なんだ、意外と元気そうじゃないか。僕が心配するまでもなかったな。」
 聞いたことのないぶっきらぼうな口調でローディンは話す。
「そう冷たいこと言うなよローディン。再会のハグでもしようぜぇ。」
「やめろ気持ち悪い」
 ローディンはヘラーノが抱きつこうとするのを躱す。避けられたというのに、ヘラーノは何故か嬉しそうだ。
「まあまあそう言わずに~。」
「やめろと言っているだろう、鬱陶しい!……なんです、レグ。何か言いたい事でも?」
 見世物じゃないぞとでも言うように彼は俺を睨む。……多分、これが本来の彼らなのだろう。
「いいや、何でも。」
「……はぁ」
 その返事が気に入らなかったのだろうか。彼はため息を吐いて、部屋にあった椅子に座った。